市場に流通している多くは「グリモー版」と呼ばれているマルセイユ・タロットです。 上の図は、左側が「グリモー版」で、右側が「カモワン版」となります。 一見すると色彩が派手になったという印象しかないようですが、繊細な部分で多くの違いが発見できます。

主に「色彩」と「象徴するもの」に違いが見られます。 同じ「手品師」のカードで比較すると、例えばグリモー版では、帽子の色は赤をベースにして突起の部分は黄色、緑を影の部分に使っています。

しかしカモワン版では、突起の部分が無く、色彩も黄色ベースで影の部分は若草色、淵には赤を使っています。

またテーブルの上に置かれている象徴物では、サイコロを見てみると、グリモー版では2個でその目は不明瞭です。合計6を表わしています。カモワン版では3個になり、目の数が明確にされ、合計21を示しています。 細部の違いは合計22か所に及びます。

このように、カモワン版はグリモー版と多くの違いを表しており、この理由が古代の教義の再現のためと言えます。

復元にあたっては1760年のコンヴェル版をベースにしたことは間違いありませんが、コンヴェル版そのものを復元したわけではありません。

例えば女帝や節制の蛇、女教皇や皇帝の卵、カップ2やペンタクル4のフェニックスなどは、古代グノーシス派の重要な象徴であったのですが、既にコンヴェル版ですら失われていたものです。 その象徴を再現しています。
左はグリモー版、右はカモワン版の「奇術師」
カモワン版とグルモー版の違い

カモワンタロット

 

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